2023年前半記事まとめ

店長日記

2023年1月~6月の記事を集約しています。(記事は降順になっています)
【ご注意】
  2024年2月末に旧サイト(https://www.spattern-minimum.com/)を閉鎖し、
  こちらのサイトに移転しました。これに伴いまして、型紙と洋服の完成品は
  Creema店(ハンドメイド作品の通販サイト)のみでの販売に変更致しました。
  以下の店長日記には、一部旧サイトの情報やリンクの跡が含まれていますが、
  当該サイトは閉鎖しておりますのであらかじめご了承くださいませ。

効き色

Sサイズの皆さん  こんにちは。

全国的に梅雨の季節を迎えていますが、いかがお過ごしでしょうか
私は、梅雨の合間を縫って紫陽花のお花見を楽しんだりしています。そして、いつか
ベランダで育てたいと思っ
ている紫陽花についてどんな種類や色がいいかなぁと思いを
巡らしています。

こんな風に色を見ているとき、私は全体の配色とその中の「効いている色」はどれかな?
と観察してしまう癖が
あります。

花壇のお花や絵、お洋服、ポスター、パッケージ等々、すてきだなと思う配色の中には
「いい仕事」をしている
色がたいていあるのです。そして、それはいつもとても小さな
分量です。

それがないと平凡なのだけど、その色があることで一気に全体が美しく生きてくる色。
先日の紫陽花散歩では、ブルー系の紫陽花がまとまって咲いている中に、ところどころ
紫がかったピンクの紫陽
花がのぞいていて「あれが効き色だな」と思ったりしていました^^

そして、偶然にも最近制作していたブラウスがその紫陽花の色にそっくり!

このピンク、一見やや派手な印象かもしれませんが、着るととっても落ち着いていて、
大人な品格を感じ
させてくれる色です。

追って、ハンドメイド通販サイトCreemaに出品いたしますので、よろしければお立ち
寄りくださいませ。
2023/6/16

最近の布事情

Sサイズの皆さん  こんにちは

沖縄から東海地方まで梅雨入りとなり、東京もまもなく雨の季節を迎えそうです。

雨の日、足元は気になりますが、そんな私の憂いを晴らしてくれるのが紫陽花。多種多様な
紫陽花を見ていると
「この季節に楽しみを添えてくれてありがとう」という気持ちになります。

特に、あの豊かな色のバリエーションはお洋服のコーディネートや布選びへとついつい想像が
膨らみます。

紫陽花、もともとは日本原産のガクアジサイが西洋で品種改良され西洋アジサイとなって、
逆輸入され今や
世界で2000種を超えるそう。

自然界にはこんなにも色に溢れているというのに、布屋さんでは最近、色も柄もバリエーション
が少ないなぁと
いう印象です。

昨日も布屋さんへ行ってきたのですが、とあるお店の社長さんによると、最近は

【有名ブランドや一般メーカーさんができるだけ売れ残りを出さずに販売したい。】
                                ↓
                            【売れる商品をつくる】 
                                ↓
                       【一般受けする無難な色や柄の布で作る】
                                ↓ 
                       【結果、個性的な色や柄が減る】

併せて、ヨーロッパの輸入生地は円安と輸送コストの影響で価格が高騰し、なかなか仕入れ
られないという
現状だそうです。
う~ん、つまらない。。。自分で作るからこそ、画一的ではないものが作りたいのに。

あれっ?紫陽花で憂いが晴れたはずなのに…^^;
まぁ、布との出会いも一期一会なので、すてきな布に出会えた時には、ためらわずにどんどん
仕入れておき
たいと思います。既に収納はパンパンだけど…

ちなみに、5月の試作&制作はこんな感じ。

5月少し肌寒かった時にやっぱりアウターが作りたくなってプリンセスラインという腕の付け根
当たりから
切り替えるラインで試作したライダース風ジャケット。
初号は、ラインの深さに違和感があり、ラインを修正して2号

今、はまっているボウタイブラウス。

ボウタイの長さ、フリル、肩のギャザー有り無しなど色々試しているところ。
2023/5/31

フレンチワンピース 改訂版 完成のお知らせ

Sサイズの皆さん  こんにちは。

ご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか?
私は、GWも終わりようやく通常モードに戻れるとほっとしているところ。
長すぎる休みは、いつもと違うエネルギーを使いますね。私の心の安定には、やっぱり規則
正しい洋裁生活が必要
みたい^^ 

さて、ようやくフレンチワンピースの改訂版パターンが完成しました。

2015年のminimum開店当時に販売開始しました初号に比べ、首の開きを狭くしウエストの
ダーツも浅くしま
したので、より動きやすく日常でも着ていただける形になっています。
詳細は、商品ページでご案内しています。

また、初号のワンピースは以前よりサイズ展開のお問い合わせを多くいただいておりました
ので、今回は7、9号も
併せて作成致しました。

とてもシンプルな形ですが、ウエストの位置や袖のカットなど、スタイルよく見えるような
工夫を施しています。
素材を変えれば、通年で永くお楽しみいただけるかと思います。
2023/5/9

保冷剤の意外な活用方法

Sサイズの皆さん  こんにちは。
東京は、桜に続き、花水木、木香バラ、ジャスミン、つつじ…が一斉に咲き誇り、
既に新緑も勢いを増し、
紫陽花もつぼみを付け今にも咲きそうな気配です。

いつもなら、順々に咲き進めるそんな花々を眺めながらゆっくりと季節の移り変わりを
楽しめる大好きな季節
なのに、今年は「2月で冬はもうおしまい、3月からはもう春!」
みたいな唐突な切替りで、情緒を感じる間も
なく、むしろその主張の強い春にだいぶ気圧
され、急か
されているような訳の分からないプレッシャーを感じています。

皆さんは、今年の春どんな気分で迎えていますか?

そんな中、今月前半は「フレンチワンピース大人版」の型紙を整備したり、春用のワイド
パンツを作ったりして
いましたが、今日はその作業中に活用した裏技⁉についてちょっと
ご紹介しますね。

このパンツのような、少し厚手のポリエステル地ってたまに、アイロンが全然効かない
時ってありませんか?
何度アイロンをかけても、跳ね返ってきてしまうような弾力のある
生地。脇線や裾などビシッと仕上げたいのに
ボアっとすっきり仕上がらないのは、気になる
もの。
かと言って、アイロンの温度を上げてしまうと生地を傷めてしまうのでNG。

そんな時私は、保冷剤を活用します^^
アイロンをかけたら、すぐに保冷剤で冷やすのです。すると、ぴたっとその跳ね返りが止まり、
割アイロンも
裾上げもすっきりと仕上がりますよ。

そんな布に遭遇した時には、不要な端切れで問題ないかご確認のうえ、よろしければお試し
ください♪
2023/4/16

今年の桜は

Sサイズの皆さん  こんにちは。

東京は、菜種梅雨が続き早々に開花した今年の桜はずっと紗にかかったようなおぼろげな
印象です。
私は、やっぱり青空のもと明るい陽射しに反射する桜が好きなので、今年は
満開になってもなんだか物
足りない気分。。。

そして、改めて色と光の関係性や、光がもたらす心理的な作用の大きさについて感じた
今年の桜です。
ただ明日からは、晴れるということなので青空に舞う花びらを楽しめそう♪
良かった。

さて、3月後半の制作は、こんな感じ。
フレンチワンピースの大人版

(追って、Creemaに出品の予定です)

白いインテリアファブリックで作ったトートバッグ。


小ぶりに見えますが、折り畳み傘も500mlのペットボトルも入る使えるサイズ感と、
布なので軽いのが
気に入ってます♪

ご参考までに、サイズとパーツを簡単にご紹介すると
幅19.5㎝ 高さ23㎝ マチ11.5㎝
取っ手30㎝(ユザワヤさんの抗菌取っ手)
耳から出ている長い合皮テープ80㎝
メタルプレート幅0.7×4㎝

作りながら、加えていった工程や装飾でデザイン的によかったと思うポイントは、
☆バッグの辺にすべて表から端ミシンをかけて、エッジを 強調したこと。
☆バッグの口の左右に付けた耳と、そこにカシメで付けた長めの同色合皮テープ
☆バッグ上部中央に付けたメタルプレート
 (ちなみに、ロゴにはHand madeと書いてあります^^)
2023/3/29

早すぎる春の到来

Sサイズの皆さん  こんにちは。

東京は、早くも昨日(3/14)桜の開花が発表されました。早すぎです。。

通常は、三寒四温と寒暖を繰り返す時期なのに、今年は3月に入り20℃前後と違和感さえ
覚える程の暖かい日が
続き、一気に春のお花たちが芽吹き春爛漫の様相です。 

私は、あまりの早い春の到来に戸惑い気味^^;
なので、今年は春のアウターを作る間もなく、もう夏の準備した方がいいんじゃないかと
春風に煽ら
れるがごとし、強い追い風のような圧を背中に感じます。

そんな3月前半、春に先を越されないよう踏み耐えて^^
制作したギャザースカートをご紹介します。



完成品は、手作り販売サイトCreemaで販売しております。
(既に完売しているものもございます。完売御礼申し上げます)
2023/3/14

この春気になる色

Sサイズの皆さん  こんにちは。

明日から3月ですね。
東京は、2月最終日の今日ひと足も二足も早い春本番の暖かさで、日中はコートを脱いで
歩いている人が沢山
いましたよ。

さて、皆さんはこの春、着てみたい色ってありますか?
私は、緑が気になります。

私は、お洋服を作るようになってからカラーコーディネートの楽しさも感じるようになり、
minimumでも
積極的に色を取り入れています。これまでも、赤、黄、青、ピンク、黄緑、
オレンジ、パープル、カーキ、水色、
ミントクリーム、マスタードなど様々な色のお洋服を
制作してきました。カーキや黄緑といった緑系の色は、取り入れてきましたが、原色に近い
緑は、実は未体験だったのです。

というわけで、早速お試しでカットソー2着作ってみました。

3月発売予定の春物も、間もなく手作り販売サイトCreemaに出品致しますので、お時間の
ございます時に
お立ち寄りいただければ幸いです
2023/2/28

針供養と2月の制作

Sサイズの皆さん  こんにちは。
あっという間に2月も半ば。びっくりする様な速さです

立春の暦通り、東京は時折日差しに春のぬくもりを感じられるようになってきました。
(先日は、最高気温16度)
寒がりの私は「もうすぐ春!」と嬉しい反面、作りたい
春服のことを思うと急がなきゃと気がはやります。

なので、冷え込みが戻ってくるとちょっとホッとしたりして複雑な心理状態です^^;

さて、先週8日は毎年恒例の「針供養」に浅草に行ってきました。浅草寺は雷門の入り口
から外国人観光客に、
卒業旅行生、一般の国内観光客で賑わいコロナ禍以前と変わらない
様子だったので、今年の針供養は人手が戻っ
ているかなと期待してワクワクしながら向かい
ました。

ところが、針供養の淡島堂は閑散としていて。。。
平日のお昼ごろだったからでしょうか?
ただ、供養するために針を刺す巨大お豆腐には、既に針が何本も刺さっていたので、皆さん
早くいらしたのかな?

洋裁、和裁問わず同じ志を持つ人たちが一同に会すあの雰囲気は、特に会話を交わすわけで
なくても
なんとなく励みになったり、モチベーションに繋がったりするもので、早くそんな
光景が戻ってきてほしいな
と思いながら、「今年も無事に洋裁ができますように、そして技術
が向上しますように」とお祈りしてきました。

そんな2月前半の制作は、こんな感じです。
色が着たくなって、水色とピンクベージュのスカート

妹の卒業式用ワンピース

ピンクベージュのスカートは追って手作り販売サイトCreemaで販売予定です。
2023/2/15

2022.12-23.01の制作

Sサイズの皆さん  こんにちは。

10年に一度とやらの最強寒波が到来していますが、ご無事でしょうか?
私は、かろうじて。。。
床暖点けつつ、ホカロン貼って下から上までとにかく着込んでいます。最近、発見したのは
暖ったかインナー
の上に薄手のウールを2枚重ね着すると、厚手のウール1枚より暖かいという
こと。

この寒波がどうか、本当に10年に一度であってほしい。夏の大雨のように、10年に一度レベル
が毎年来るよう
なことにならないだろうか?
とにかく、寒波の被害が最小限で過ぎ去ってくれますようにと祈るばかりです

さて、こんなに寒くても、お店には既に春服が並んでいますね。
私も準備を始めていますが、春になる前に昨年末から今年にかけて作っていたものを一応掲載
しておきます。

◆白のニット2枚
 minimum定番のドロップショルダープルオーバーの形と、ヘンリーネックの開きを閉じた
クローズドヘンリー
(Closed Henley 伸びるニット地なので、作った開きをあえてミシンで
閉じて飾りのヘンリーにしてアクセントに)



◆モヘア素材のドロップショルダープルオーバー
 同じパターンでも、素材が違うと別の表情に。モヘア素材とっても暖かいのだけど、結構
扱いに手を
焼きました。というのも、裁断中も縫っている間も、完成してからも、とに
かく細かい毛が舞う!
ひたすら、粘着テープのコロコロや、洋服のホコリ取りブラシを
かけても、手洗いを繰り返しても延々止まら
ないのです。

◆バイアス地で作ったギャザースカート
 いつものロングギャザーですが、生地をバイアスで裁断して作ったら、ギャザーが柔らかく
しなやかに出ました。
但し、これも柔らかいチェック柄の生地で作ったので柄合わせが大変
だった。。。

◆シャギーのショート丈コート
 昨年の秋にW幅80㎝の端切れで買った生地を最大限に使って作ったコート。 
   80㎝でコートは自分でもびっくり^^


◆フレンチワンピース大人版のサンプル

 今年バージョンアップを予定しているフレンチワンピ のサンプル。
 従来のものは、首の開きが広めでウエストダーツもしっかりと入っているので、身体の
ラインに沿うやや
タイトでドレッシーなデザインですが、今年は首の開きを狭くして、
ウエスト周りにも少しゆとりのある形の
 展開を検討しています。

同じ形でも、素材や地の目の向きが変わると毎回新しい発見や学びがありますね。
今年もそんな気づきを皆さんと共有しながら「日々修行」の気持ちで制作していきたいです♪
2023/1/26

2023 謹賀新年

Sサイズの皆さん 
新年明けましておめでとうございます

今年は、兎年ですね!
何を隠そう、わたくし年女です🐰なので、そんな兎のようにピョンピョンと進みたい
ところですが、年々亀のペースが増すばかり^^;

というわけで、今年も変わらずのんびりペースですがひとつひとつ丁寧に、そして新たな
挑戦もしながら、
日々制作していきたいと思っております。

気づけば、minimumも8年目を迎えています。
今年は、改めて初心に帰って型紙のバージョンアップをしたり、HPを整えたりすることに
力を入れようかなと
思っています。

この1年もSサイズの皆様とサイズの合うお洋服を「作る喜び」「着る喜び」を共有でき
ましたら幸いです。

どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます
2023/1/5